【要約】「ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が『豊か』なのか」から学ぶ、ゆとりのある暮らしを送る方法【熊谷徹】
今回は、ドイツ在住のフリージャーナリストである
熊谷徹さんの書かれた
「ドイツ人はなぜ年290万円でも生活が『豊か』なのか」
を解説していきます。
この本は一言で言うと、
ドイツ人のようにゆとりのある暮らしを
送る方法を教えてくれる本です。
多くの日本人は人の目を気にしたり、
時間に追われたりしながら毎日を慌ただしく生きています。
一方でドイツは、日本と比べて仕事や時間に追われていたり
人の目を気にしながら生きている人の割合とても低く、
職場に行くためだけにスーツを着る人なんてほとんどいないし、
女性も基本はノーメイクです。
しかもドイツのサラリーマンは年30日ある有給休暇を
100%消化しています。
ですが、ドイツ人の1時間あたりの労働生産性は
69.8ドルであり日本の46.9ドルと比べて
48.8%も高いのです。
ドイツ人は毎年日本人より354時間も短く働いますが、
国民一人当たりが生み出す価値は、
日本人よりもドイツ人の方がはるかに高くなっています。
この記事を読めば、
そんなドイツ人の生き方を知り、
今よりもゆとりのある暮らしを送れるようになるでしょう。
- ドイツ人は質素な暮らしを送っている
- ドイツ人は年290万円で生活しているのに生活満足度が高い
- サービス砂漠のドイツ、おもてなし大国の日本
- 便利さは忙しさの裏返しでもある
- ドイツ人は他人に期待しない
- ドイツ人はお金の奴隷にならない働き方をしている
- ドイツ人はお金をかけずに生活を楽しむ達人
- ドイツ人はエネルギー問題への関心が高い
- 求めすぎないことから始めよう
- まとめ
ドイツ人は質素な暮らしを送っている
ドイツ人は日本人と比べて
倹約家が多く、質素な暮らしを送っています。
おしゃれをしている人はほとんどおらず、
女性も基本はノーメイクです。
食事も夕飯は火を使った料理をほとんどしません。
そして、ドイツ人は外食に行くことすらほとんどありません。
ドイツ人は何か他の人よりも、
1円でも安く手に入れることに大きな満足感を得ています。
良く言えば倹約家、悪く言えばケチ
というのがドイツ人の国民性です。
つまりドイツ人は日本人と違って、
身を粉にして働いてお金を稼ぐ必要がないのです。
ドイツ人は年290万円で
生活しているのに生活満足度が高い
ドイツ人の手取り額は1年あたり約290万円です。
つまりこれは1ヶ月に使える自由なお金が
約25万円だということです。
日本人の平均の手取り額が約320万円だから、
日本よりも少し低めの金額です。
ドイツは、健康保険や失業保険、介護保険などの
様々な社会福祉制度が充実しているため、
社会保険料が高くなって手取り額が低くなっているのです。
大半のドイツ人が質素である理由の1つは、
自由に使えるお金が少なく税金が高いからなんです。
ですが、ドイツ人は低賃金にもかかわらず
日本よりもはるかにゆとりがあり
満足度の高い生活を送っていることが、
数々の調査で分かっています。
生活満足度の調査によるとドイツの満足度は、
最高値が10のうち7と平均値を上回っています。
それに対して日本の満足度は5.9と
平均値よりも低くなっています。
お金がなくても豊かな生活を送ることは可能なのです。
サービス砂漠のドイツ、おもてなし大国の日本
日本は世界一のおもてなし超大国です。
一方でドイツは、
店やレストランでの店員の態度が悪すぎることで有名です。
普段、私たちは当たり前のように感じているかもしれませんが、
日本という国は超便利な国なのです。
また、ドイツには閉店法という法律があり
平日の夜8時以降と日曜、祝日は店はすべて閉まっています。
そのため24時間営業のコンビニは当然ありません。
私たちからすれば、ありえないかもしれませんが
これがドイツです。
便利さは忙しさの裏返しでもある
日本は便利なのにこんなにも生きづらいのでしょうか?
結論から言うと、
日本が生きづらいと感じる理由の1つは、
「お客さんに便利なサービスを提供するために
店員さんはとんでもない量の業務をこなさないといけない」
ということです。
つまり便利さは忙しさの裏返しでもあるのです。
接客業じゃない人も上司の顔色を伺いながら
常に仕事をしていませんか?
一方でドイツは、個人主義の国で
忖度したり空気を読んだりするのがとても苦手です。
ドイツ人の店員は、客に対してペコペコ頭を下げることはなく
常に堂々としています。
ドイツ人はサービスをすることが得意じゃないのです。
大半のドイツ人は、
「仕事はあくまでも生活の糧を得るための手段に過ぎず、
仕事のために個人の生活を犠牲になんてしない」
という意識を持っています。
ドイツ人は他人に期待しない
個人主義が強いドイツにおいては、
店員さんの態度もサービスの質も悪いです。
では、ドイツ人は店員さんに
こんなひどい扱いをされても怒らないのでしょうか?
それは、ドイツ人は
「他人に期待しない」
という意識が強いからです。
ドイツ人は、そもそも良いサービスを期待していないのです。
そして、ドイツ人は
「自分でできることは他人の手を借りずに自分でやる」
という原則を持っています。
ドイツでは家具を買ったら、
自分で組み立てを行い、
物が壊れても自分で修理を行います。
ドイツは他人に対する甘えが少ない国
日本は他人に対する甘えが多い国とも言えます。
ドイツ人はお金の奴隷にならない働き方をしている
日本人に比べるとドイツ人はお金は消費に振り回されず
それ以外の価値を重視している人の割合がとても高いです。
お金だけが全てではないのです。
例えばドイツ人は
静かな環境や自然を大切にする人がとても多くいます。
日本からドイツに来たばかりの人の中には、
「この国は何と静かなのだろうか」
「静かすぎて物足りない」
という感想を抱く人も結構いるようです。
ドイツ人は仕事の疲れを癒すためには
静かな環境が不可欠だと考えている人が多いようです。
もう1つ、ドイツ人が
お金より大切にしているものを挙げるとすればそれは
「自由時間」
です。
ドイツでは、
「月給が増えなくても
家族と過ごす時間が増えればいい」
と考えている人が非常に多いです。
自分の暮らしや健康を犠牲にするくらいなら
お金稼ぎにブレーキをかけるのです。
ドイツ人はお金をかけずに生活を楽しむ達人
日本人には消費を娯楽として生きている人が少なくありません。
本書の著者は、日本人は自由時間が少ないため
消費を娯楽としている人が多いのではないかと考えています。
買い物なら土日なので比較短時間で行えるからです。
一方でドイツ人は、
基本的にいつでも休みを取ることができ
しかも毎年2~3週間のまとまった休みを取れるので
心のゆとりが生まれます。
そのためドイツ人は、日本人のように
仕事のストレスを買い物で発散する必要がないのです。
しかも2~3週間の旅行には、それなりのお金がかかるので
普段から無駄な出費を抑えておく人が多く
娯楽でもお金をかけずに楽しむというわけです。
ちなみにドイツ人は、旅行をするときも
日本人のように観光名所を回って楽しむというよりは
ゆっくりと何もせずにバカンスを楽しむ人が多いようです。
このように、ドイツ人は休日はお金をかけずに娯楽を楽しみます。
どれだけ収入が少なかったとしても、
少ないお金で十分楽しんだり、疲れを癒す術を知っているからこそ
ドイツ人の生活満足度は高いのです。
ドイツ人はエネルギー問題への関心が高い
こうしたドイツ人の態度は、そのまま
ドイツ人のエネルギー問題への関心の高さと繋がっています。
おもてなし大国である日本は、
過剰なサービスや商品が行われており、
エネルギーの無駄遣いにも繋がってしまっています。
残業時間が長くなったり、
消費されないでゴミとして捨てられたり、
無駄に消費されてしまったり、
日本の過剰なおもてなし精神は
エネルギーの無駄遣いに繋がってしまうのです。
一方でドイツ人は何事においても効率を重んじて
無駄な出費を嫌うので
エネルギー消費においても節約が大好きなのです。
ドイツでは、
アパートやホテルの廊下は
夜になるとスイッチを入れない限り真っ暗、
スイッチを入れたとしても1分くらいで自動で消えます。
トイレも人が来るまでは真っ暗、おまけに便座は冷たい。
そしてドイツでは、国の政策においても
「多少のコストがかかっても自分たちの住む環境を守る」
という方針をとっています。
そして、本来倹約家であるドイツ人の多くが
電力料金の引き上げや規制の強化に文句を言いながらも
再生エネルギーの転換という
多額の費用がかかるプロジェクトを支持しています。
求めすぎないことから始めよう
では、どうしたら日本人がドイツ人のようにもっと
暮らしにゆとりを持ち豊かな生活を送れるようになるのでしょうか?
ドイツでは自分でできることは自分で行い
他人に頼らないという精神が浸透しており、
お店やホテルでもお客様定員に過剰なサービスや
へりくだった態度は期待せず、
店員側も期待されていないぶん心の余裕が生まれる。
だから私たち日本人も心にゆとりを生むためには、
ドイツ人のようにまずは何事においても期待値を下げる。
「求めすぎない」
ことから始めてはどうでしょうか。
まとめ
・ドイツ人は質素な暮らしを送っている
・ドイツ人は年に290万円で生活しているのに生活満足度が高い
・サービス砂漠なドイツ、おもてなし大国の日本
・便利さは忙しさの裏返しでもある
・ドイツ人は他人に期待しない
・ドイツ人はお金の奴隷にならない働き方をしている。
・ドイツ人はお金をかけずに生活を楽しむ達人
・ドイツ人はエネルギー問題への関心が高い
・求めすぎないことから始めよう
- ドイツ人は質素な暮らしを送っている
- ドイツ人は年290万円で生活しているのに生活満足度が高い
- サービス砂漠のドイツ、おもてなし大国の日本
- 便利さは忙しさの裏返しでもある
- ドイツ人は他人に期待しない
- ドイツ人はお金の奴隷にならない働き方をしている
- ドイツ人はお金をかけずに生活を楽しむ達人
- ドイツ人はエネルギー問題への関心が高い
- 求めすぎないことから始めよう
- まとめ
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