【要約】「幸せについて知っておきたい5つのこと」から学ぶ、今よりも幸せになる方法【エリザベス・ダン】

今回はコロンビア大学の教授で幸福に関する研究の
第一任者であるエリザベス・ダンさんの書かれた


幸せについて知っておきたい5つのこと」


を解説していきます
この本は一言で言うと
今よりも幸せになる方法を教えてくれる本です。
何不自由のない生活を送っているはずなのに、
なかなか幸せを感じられない人は多くいます。

実際に、2022年の世界幸福度ランキングによると
1位はフィンランドそしてデンマーク、スイス、カナダなどが続き
アメリカは16位、韓国は59位
そして日本は54位でした。

どうやら人というのは、
経済的に豊かな国に住んでいたとしても
幸せを感じられないようなのです。
「お金があれば幸せ」みたいなシンプルな話でもないようです。

そこで、どうすれば人は幸福感を感じることができるのかを調べて
幸せを感じるプロセスが判明されました。
ちなみにこの内容はテレビでも放送されて話題になっています。


今回の記事を読めば、今よりも幸せになる方法を
具体的に知ることができるようになるでしょう。

 

 

宝くじが当たっても幸せにはなれない


結論を言うと
「宝くじが当たるような幸運や、交通事故にあうと言った不運によって
 私たちの幸福度は変わらない」ということです。

1970年にノースウエスタン大学に入る
ブリックマン博士が行った実験で、
宝くじが当たった人とは宝くじに外れた人とでは
「時が経てば、結局幸福度はあまり変わらない」
ということが分かっています。

もちろん宝くじに当たった瞬間はものすごく幸せな気分になるでしょう。
しかしその幸せな気分は長くは続きません。
1~2年後には、宝くじが当たる前と同じ幸福度になっています。
不幸になることも同様に、
1~2年後には、同じ幸福度になっています。


この本には、

「幸福とは自分の身に起こった出来事で決まるわけではない」

とはっきりと書かれています。

では、何をすれば長い間ずっと幸せを感じることができるのでしょうか?
次の項目から具体的に説明していきます。

 

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幸せは毎日リセットされる。


ここでは、人が幸せを感じる根本となる仕組みについて説明していきます。
結論を言うと、人が幸せを感じるためには
毎日小さな幸せを積み重ねていくことが大切です。

「美味しい食事をした」「友達と喋った」「人に親切にされた」
小さな幸せを毎日食べていく事で私達は幸せを感じられます。

簡単そうですが、一つ問題があります。
「毎日リセットされる」ということです。
幸せは、溜め込んでおくことができないのです。

 

幸せになりたければ人との関わりを増やすこと


ここでは、具体的にその小さな幸せとは何なのかを説明していきます。
幸せとは3つあります。
それは、

「人との関わり」「親切」「目の前のことに集中すること」


人との関わり


これはシンプルに幸せになりたければ
1日の中で関わる瞬間を増やしなさいということです。

例えば、
毎朝近くのスタバに行って店員さんと軽く挨拶をしたり
コンビニの店員さんと少し喋る
といった些細なコミュニケーションでもいいもです。
些細な人との関わりで人は幸せを感じられるのです。

実際に上位10%の幸せな人たちはみんな友人や他者
そして家族と良好な関係を築いていました。

 

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幸せになるには他人に親切にする


ここでは人が幸せになる二つ目の条件である
「親切」について話していきます。

これはシンプルに毎日、人に親切にするだけで幸せになれる
ということです。

例えば、
ボランティアや人に挨拶すること。
もしくは、相手からしてもらったことに感謝したり
困っている人を助けたり、老人に席を譲るなど
こういうことをすると、幸せな気分になるはずです。

実際にアメリカの心理学者であるそ
ソニア・リュボミアスキー博士は
週に1日だけ、5つの親切をすることを実行させました。
すると、こんな単純なことで学生たちの幸福度は上がっていました。
ただし、面白いことに
1日ひとつだけの「少ない親切」では、
あまり幸福度は変わらなかったのです。

小さなことに感謝する習慣を身につけていれば、
間違いなく幸福度は増すはずです。

 

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今この瞬間に集中する


3つ目に人が幸せになる条件である
目の前のことに集中することについて説明していきます。

人はゲームであれ、スポーツであれ、勉強であれ、音楽であれ、
読書であれ、創作活動であれ、食事であれ
今やっている物事に没頭すると幸せを感じるのです。

逆に集中している時に、電話が鳴ったり、友達が話しかけてきたり
母親が掃除機を書き始めたりすると、
集中が妨げられてイラッとしてしまいます。


このように人は、どんな物事であっても
今この瞬間に集中することで幸せになれ、
その集中が妨げられると不快なのです。

ですが、最近ではスマホによって目の前のことに集中することが
とても難しくなってしまています。

そのため、この本では幸せへの近道は
スマホの使用をやめること」だと書かれています。

そんなこと無理ですよね、、、

ですので、集中をかき乱されないように
スマホの通知設定をオフにして
機能を必要最低にしておくといいでしょう。


ここまで幸せになるための3つの条件である

「人との関わり」「親切」「目の前のことに集中すること」
を説明してきました。
この3つを意識するだけで毎日幸せを感じられるようになるでしょう。

 

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幸せになるためには経験にお金を使うべき


ここでは幸せになるためのお金の使い方について説明していきます。
結論を言うと、お金はパソコンやバッグなどの物を買うよりも
旅行やごちそうを食べるといった
経験に使った方が幸せを感じやすいです。

なぜこうなるのかというと、
経験は後悔することが極めて少ないからです。

例えば、
新しいパソコンやバッグを買ったとします。
ですがその翌月に新作のパソコンが出たらどう思いますか?

なんだか損した気持ちになりますよね、、
もしくは新作のパソコンを買ってみたはいいものの
「なんか思っていた感じと違ってしっくりこない」
「これだったら前に使っていたパソコンでもいいかも」
と思うと損した気持ちになるはずです。


モノは他のものと比較ができるため、
買った後に後悔する可能性がかなり高いのです。

逆に、経験は比較できるものではありません。
自分がバリ島で楽しんだことは、
他の人のハワイやグアムの旅行と比べようがないように
どっちがいい、悪いなどはないのです。

このように経験は比較して後悔することがないのです。


ですが、経験とは必ずしも良いものばかりではありません。
旅館に泊まったらめちゃくちゃ大きい蛾が入ってきたり、
楽しみにしていたレストランの食事が非常にまずい、
ということもあるはずです。

ですが、どれだけ悲惨な出来事も話のいいネタになり、
10年後にはいい思い出になるはずです。
実際に、
人は買ったものについて話すよりも
経験したことを話す方を好むという結果が出ています。

幸せになるためにはモノではなく、経験にお金を使うべきなのです。

 

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他人のためにお金を使うと幸せになれる


もう1つ、人が幸せになるお金の使い方があります。
それは、自分のためではなく他人のためにお金を使うことです。

例えば、
自分の子供に腕時計を与えたり、孫にお年玉をあげたり
大切な人に食事をご馳走したり、仕事で人を喜ばせたり
などです。

こうすることで自分の豊かさを実感できるのです。
人は成長していくにつれて、
「誰かにしてもらう」から「誰かにしてあげる」
幸せに大きな満足感を得るようになっています。
成長したら、自分のためではなく
他人のためにお金を使ってみるといいでしょう。

 

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ご褒美にお金を使うと幸せになれる


実はもう1つお金を使って幸せを感じる方法があります
それは、

「たまに自分にご褒美を与える」

という方法です。
「たまに」というのがポイントです。
人は、毎日贅沢をするとそれを当たり前に感じて慣れてしまい
最後には、「感謝しなくなる」ということが多く研究でわかっています。

例えば、
軽自動車に乗るよりも高級車に乗った方が
かっこいいし、幸せだと思うでしょう。

ですが、ミシガン大学の調査によると
軽自動車に乗ろうが、高級車に乗ろうが
幸福度は変わらないということが分かっています。

なぜなら、人は毎日贅沢な体験をしていると
それになれて幸せを感じなくなってしまうからです。
高級マンションに住んだとしても
美味しい焼肉を食べたとしても、嬉しいのは最初だけで
だんだんと慣れて、魅力を感じることがなくなってしまうのです。

毎日の贅沢が人間の幸福度を下げるのです。

幸福度を高めたければ、
「たまに贅沢をする」くらいにしておくのがいいでしょう。

 

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幸せになりたければ、
誰かの役に立っている実感のある仕事をする


仕事と幸福度について説明します。
起きている時間のほとんどを仕事に使っているわけですから、
仕事が有意義だと感じれば、
幸せを感じやすいのは言うまでもありません。

そんな幸せになれる仕事の条件は、一言で言うと

「人の役に立っていると感じられること」

です。
それは、弁護士でもコンビニのアルバイトでも
Youtuberでもなんでもいいのです。
仕事をしていて、
嘘でも「俺は人の役に立っているな」と感じられればいいのです。


人が病むのは、自分が役に立っていない
お荷物だという感覚を持った時なんだそうです。

実際に、自殺志願者の置き手紙には、
自分がお荷物になっていることをなげいている記述が多くあります。
少しでも自分が役に立っていると思える仕事に転職した方がいいでしょう。

厳密に言うと、もし給料がもらえているのなら
必ず誰かの役に立っているはずです。
でないとお金が発生しないからです。


この本にはレンガ職人の例があります。
「レンガをただ積んでいるのだ」と思っているのか
「これは大聖堂を作っているんだ」と思っているのか
「この大聖堂を作ることによって人々を幸せにする」と思っているのか
この3つの考え方の違いによって、レンガ職人の仕事のやりがいは違います。

 

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幸せになりたければ働きすぎない


幸せになりたければ、
誰かの役に立っている実感のある仕事をすることが大切です。
ですが、勘違いしてほしくないのは
「とにかく仕事を優先しろ」と言うことではないということです。

自分が役に立っているという実感を得られる仕事をしつつ、
働きすぎずに休みを取り積極的に楽しんで、人生を楽しむのです。

幸せは、仕事だけではなく「新しい経験をすること」や「人との関わり」
そして「自分にご褒美を与えること」でも感じられるのです。


実際にオーストラリアで看護婦をしているブロニーさんは
まもなく人生を終えようとしている老人達に

「人生で一番後悔していることは何ですか?」

と聞きました。
そこでよく言われたのが

「あんなに働かなければ良かった」

ということだったのです。
もちろん人の役に立っているという
実感のある仕事は人を幸せにさせます。

しかし働きすぎると、仕事以外で得られる幸せを
みすみす逃してしまうことになります。

 

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まとめ


・宝くじが当たっても事故にあってもあなたの幸福度は変わらない

・幸せは毎日ゼロから積み重ねていくもの

・幸せには作り方がある

・幸せの条件1「人との関わり」

・幸せの条件2「親切と感謝を忘れないこと」

・幸せの条件3「今この瞬間に集中すること」

スマホは幸せの邪魔になる

・経験にお金を使うと幸せになれる

・他人のためにお金を使うと幸せになれる

・たまにご褒美にお金を使うと幸せになれる

・幸せになりたければ誰かの役に立っている実感のある仕事をする

・仕事以外の幸せを得るために働きすぎないこと

 

 

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