【要約】「定年前後のお金の教科書」から学ぶ、老後に必要な資金と幸せ【石川明】

今回は頼藤太希さんと
高山一恵さんが書かれた

 

「老後の不安が全部なくなる!
 知った人だけが得をする!
 定年前後のお金の教科書」


を解説していきます。

 


これを読んでいるあなたは、
何歳ですか?

60代でしょうか?
はたまた若い世代の方でしょうか?

年齢に違いはあれど
現在、漠然とした老後の不安が
日本全体を覆っています。


ですが安心してください
本書の内容をコツコツと実践していれば、

少なくとも
お金に振り回される老後を
送る心配はないでしょう。


この記事を読めば、
老後の漠然とした不安を取り除くことができ、
お金に振り回されない老後を送ることが
出来るでしょう。

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ほぼすべての人が老後確実にお金が足りない


まず最初に言っておくと、

定年後多くの人がお金の問題に直面します。

生活費が不足してしまうのです。


「老後ぐらいは好きなことをして過ごしたい」
「海外旅行に行きたい」

色んな老後を夢見ていると思いますが、
現実を見てみると厳しいようです。


では、
どれぐらい現実は厳しいのでしょうか?

具体的に言うと
65歳以上の夫婦二人無職世帯は
年金などの毎月の収入に比べ

支出が約1.8万円多い

というデータが出ています。


そしてこの赤字が
65歳から30年続くと
世帯で648万円不足することになります。

さらに当然のことながら
定年後は病気や介護などで
支出が増えてしまいます。

その資金を一人500万円ほどと見込むと
老後は夫婦二人で1650万円ほどは
必要であると考えられます。


一時期話題になった
老後2,000万円問題も
このような感じです。

調査によって
生活費の不足金額にばらつきはあれど
だいたい老後は、
生活費が毎月2~3万円不足する
思っておきましょう。


また退職金を老後資金に当てようと
考えている人も多いでしょう。

しかしこの老後の頼みの綱である退職金が
悲しい事に今、減少傾向にあります。

保障が手厚いとされている公務員でさえも
4年間で約100万円退職金が減少しているんです。


年金で悠々自適に暮らすという
理想とされている老後の過ごし方は
もはや夢物語であるということなのです。

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では、どうすればいいのでしょうか?


結論から言うと


「働く」


と言う事になります。


定年後を迎えた後も働くのです。

現実問題として
生活費を補うためには、
働く以外にあまり方法はないのです。


もはや時代が変わっているので
「60歳で定年退職して老後をゆっくり過ごす」
という昔のイメージを捨て去る必要があるのです。


「これからはより長く働くのが
 多くの人の生き方の基本となる時代なのだ」
という認識を私達は持つべきなのです。


だからと言って
死ぬまで働き続けるというわけではありません。

特に老後の前半は働いて欲しいのです。

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人生はお金だけではない


ここでは、
もう一つ極めて重要なテーマについて
解説していきます。


それは、


「人生はお金だけではない」


と言う事です。


お金だけでなく
自分はこれからどのように生きるのかというのも
人生の極めて重要なテーマなのです。


例えお金に
不自由がない生活が実現したとしても、
「やりたいことがない」のでは
それは寂しい人生ですし

お金が例えいくらあっても
不幸な人生を歩んでいる人は
世の中いくらでもいます。


私たちは、

「自分は何のために生きているのか」

という問いについて考え続けることが
必要になってきます。


また、
「人生の終焉に向けて
 お金をいかに使い切って死ぬのか」
を考えるということもとても大切なことです。


例えば、
1,000万円の資産があれば
1,000万円分の経験を得ることだって出来ます。

ですが
「死んだ時に資産が残っている」
ということは、

そのお金を使って得られたはずの
経験や対価、幸福などを得られなかった
考えることができます。

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そこで本誌では、
「タイムバケットというツールを用いて
人生のどこで何をやるのかを考えたり
家族で話し合ってみることがおすすめされています。

タイムバケットとは、
「時間のバケツ」という意味です。

このツールを用いることで
あなたの人生で本当にやりたいこと
これだけは死ぬまでにやっておきたいことなど
を明確にすることができます。


タイムバケットのやり方は非常に簡単で

紙を用意して下記のように書きます。

現在をスタートとして
予想される人生最後の日をゴールとします。

そしてその間を5年あるいは10年で区切り、
その区切りごとにやりたいことや
起こりうる大きなイベントを入れていきます。


例えば
50歳~54歳では、
「60歳から起業できるように準備を始める」
社会保険労務士の資格を取る」
「毎日3キロランニングする」
「日本の島巡りをしたい」などと記載するのです。


他人の目を気にする必要はなく
あなたの人生ですから
あなたが本当にやりたいことを
誰にも遠慮することなく
どんどん書き込んでいきましょう。


この
「タイムバケット
というツールを利用することによって


「どのように生きるのか」


という極めて重要なテーマが明確になります。

そして
「お金をいかに使い切って死ぬか」
ということも考えられるようになるでしょう。


お金を使わずに
「残したまま死んでしまう」というのは、
非常にもったいないことです。

特に
ある程度の資産が今ある人などは、
徐々に資産を取り崩していく
ということも考えておくべきでしょう。

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