【要約】「転職の思考法」から学ぶ、転職の大切さ【北野唯我】

今回は株式会社ワンキャリアの取締役をしている
北野唯我さんの書かれた

「転職の思考法」

を解説していきます。

この本は一言でいうと
転職という選択肢を持つことの
大切さを教えてくれる本です。

 


残念ですが、
終身雇用の時代は、
とっくの前に過ぎ去っています。

人生100年時代の今、
年金をもらえる時期はどんどん遅くなり
70歳80歳まで働くのは当たり前になるでしょう。

今勤めている会社が
この先もずっと雇用を維持し続けられるとは
限りません。


何があるかわからない時代だからこそ
自分の価値を高めて
いつでも転職できる状態にしておくべきなのです。


今回の記事を読めば、
転職という選択肢を持つことの大切さを
知ることができるようになるでしょう。

 

 

自分の市場価値を上げなければならない


ここでは、
会社から放り出されたとしても
いい転職先を見つけられる人材になる方法
説明していきます。


それは

自分の市場価値をあげること

です。


市場価値とは、
今働いている会社からの価値ではなく
市場全体、マーケット全体から見た価値のことです。

つまり、
自分の働いている会社だけでなく
他の会社から見ても
魅力的な価値を持った人間に
ならないといけないということです。


例えば、
どんな商品でも売れる凄腕の営業マンなら
今働いている会社以外のどんな会社でも活躍できます。

こういう人がまさに
「市場価値の高い人」
です。

一方、
「誰よりもポテトをうまく上げることができる」
「工場にある特殊な機械を操作することができる」
といったものは、
自分の会社では高く評価されるかもしれませんが、
他の会社に行った時には、
全く評価されなくなります。
これが、
「市場価値の低い人」
です。


この2人の市場価値の違いは、
シンプルに、

「上司を見て仕事をしてきたのか」

「マーケット全体を見て仕事をしてきたのか」

という視点の違いで生まれます。

この違いが、
長年積み重なった結果
大きな違いになってしまいます。

年齢と共に、
なんとか他の会社でも求められるような
スキルを身につけて
市場価値の高い人材にならないといけません。

 

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市場価値を上げるには、
「専門性」と「経験」を持つ必要がある


ここでは、
自分の市場価値を上げる具体的な方法
説明していきます。


それは、

他の会社でも通用する
「専門性」と「経験」を持つ

ことです。


まずは、
「専門性」から説明していきます。

これは今
働いている会社の外でも
通用するスキルのことです。

例えば、
営業やマーケティング、プログラミング、会計
デザインライティングなどです。

市場価値を上げて
いつでも転職できる人材になりたければ、
今の会社以外でも使える
専門的なスキルが必要なのです。

とはいえ専門性は、
簿記の勉強をしたり、動画編集を勉強したりして
誰でも学べばある程度は習得可能です。

大事なのはもう一つの「経験」です。

例えば、
「5万ダウンロードされた
 アプリの開発に関わったことがあります」
「会社でプロジェクトリーダーをしていました」
「ヒット商品の商品開発をしていました」
といった経験がある人は、
市場価値が高くなります。

特にこの本には、

「普通の人こそ経験で勝負すべき」

と書かれています。


もし今の会社で働いていても、
経験が得られないのなら
すぐに経験を積ませてくれる企業に
転職した方がいいでしょう。

 

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市場価値を上げるには、
高いコミュニケション能力を持つ必要がある


ここではさらに
市場価値を上げる方法
説明していきます。


それは、

コミュニケーション能力が高いこと

です。

平たく言うと、
「人から愛される力」
「人から協力される力」
を持っている人です。

何故かというと、
人は物事を好き嫌いで
決めやすいからです。

人に好かれやすいというのは、
他の会社でも使える能力なのです。

 

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市場価値を上げるには、
伸びている会社で働いていた経験があること


ここでも引き続き
市場価値を高める方法
説明していきます。


それは、

伸びている会社で働いていた経験があること

です。

全く能力が同じ
2人の人間がいたとしても、
伸びている会社で働いた経験のある人の方が
他の会社から高く評価されるのです。

専門性も経験も
コミュニケション能力もなくても、

まだ若いうちに今後伸びていきそうな
業界に転職して、
その会社で専門性や経験を
積ませてもらいましょう。

 

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これから成長する業界を探す


ここでは、
具体的にどういった業界に
転職すれば良いのか
解説していきます。

それは、

これから伸びる可能性のある
成長業界の会社に転職すること

です。


伸び切って安定している業界は、
東大、慶応などのエリートが入る場所です。

そういう大企業ではなく、
まだ伸びていないけれど、
これから伸びる可能性のある業界に
狙いを定めるのがいいのです。


この本には、
「安定している会社の高い給料は魅力的だが、
 一時的に給料が下がったとしても
 未来に大きく成長が見込める業界を優先するべき」
と書かれています。

 

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転職サイトで成長している業界を見つける


ここでは、どうやって
今後成長していく業界を見つけるのか
説明していきます。


それは、

「転職サイトの求人数」

です。

成長している業界は、
必ず求人数が増える傾向にあります。


例えば、現時点でリクナビ
クラウド」と検索すると5700件ほど、
ヒットします。

そして、
SaaS」と検索すると2500件ほど、

「本屋」と検索すると30件ほど
がヒットします。

この求人数から分かるのは、
クラウド」が盛り上がっているということです。

逆に、
求人数が少ないものは
成熟した業界だといえます。


何度も何度も
気になったワードを検索していき
求人数が徐々に増えてきている業界に
狙いを定めましょう。

 

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競合企業も伸びている業界を見つける


ここでも引き続き、
今後成長していく業界を見つける方法
説明していきます。


それは、

競合企業も伸びている業界

です。

つまり、
一社だけが勝っている業界ではなく、
その業界に携わる
ほとんどの会社が儲かっている業界を
選ぶのが良いのです。


例えば、アパレル業界は
日本ではユニクロが大勝ちしていますが、
その他の会社が勝っているかというと、
そういうわけではありません。

この場合、
アパレル業界は成長業界とは言えません。
むしろ成熟した業界だと言えます。

ユニクロに転職できればおいしいですが、
これはかなり難易度が高いでしょう。


そのため、
一社だけが勝っている業界ではなく
その業界に携わるほとんどの会社が
勝っている業界を選ぶのが良いのです。

その業界に携わっている会社が
軒並み成長しているのであれば、
とりあえずそのたくさんの会社の中から
一社に採用されればいいのです。

それなら可能性があるはずです。

 

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今の会社に軸足を置きつつ、
いつでも伸びる業界に転職できるようにしておく


ここでは具体的に
どうやって転職を開始するのかについて
説明していきます。


それは、

今の会社に軸足を置きつつ
伸びそうな企業をキョロキョロ見ておくこと

です。

今の会社で働きながら
次のイケてる業界に方向転換するための
目星を付けておきましょう。


今の会社で「ずっと安泰だ」と考えて
専門性や経験を積んでおかないと
10年後に会社が傾いて放り出されたときに
困ってしまいます。

一社にしがみつくのは、
もう無理な時代です。

実際に、
30年生き残れる会社は
5000社に1社と言われています。

 

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小さな嘘をつかなくてもいい仕事を選ぶ


ここからは、
自分に合う転職先の選び方について、
説明していきましょう。


それは、

やりたいことよりも
自分に小さな嘘をつかなくても
いい仕事を選ぶこと

です。

この本では、
「やりたいことを持つ必要もないし、
 無理に目指す必要もない」
と言っています。

好きなことがあるということは
素晴らしいことですが、
好きなことやどうしても仕事で
やりたいことがない人だっているはずです

むしろ、
ただお金をもらうためだけに
働いている人の方が多いと思います。

だから、
仕事が好きである必要はないのです。


それよりも大事なのは、
自分に小さな嘘をつかなくても
いい仕事を選ぶことです。


例えば、
自社の商品をしょぼいと思っているのに
その商品を全力で押して
お客さんに売るということです。

その商品を
あたかも素晴らしいものであるかのように
振舞って誰かに売っていると
ほとんどの人は
自分のことが嫌いになってしまいます。


仕事を好きになる必要はありませんが、
仕事が嫌いになるのはよくありません。

仕事が嫌いだと
毎日が辛くなってしまいます。


この本では、
「自分が信じていないものを売る。
 これほど人の心を殺す行為はない」
と書かれています。


やりがいや好きなことを
仕事に求めるのではなく、
自分に小さな嘘をつかなくてもいい
仕事を選ぶことが大事なのです。

 

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自分にとってちょうどいい難易度の仕事を選ぶ


ここでも引き続き
自分に合う転職先の選び方
説明していきます。


それは、

自分にとってちょうどいい難易度の仕事を選ぶこと

です。


今の自分にとって
余裕でこなせる仕事は、
余裕すぎるからつまらないし

逆に今の自分では、
どれだけ頑張ってもクリアできない仕事も
つまらないでしょう。


もちろん、
何を難しいと感じて
何を簡単だと感じるのかは
人それぞれです。

自分の能力でギリギリこなすことのできる
仕事ができる会社に転職するのがいいでしょう。

 

 

まとめ


・終身雇用の時代は終わっている

人生100年時代の今、
 誰もが転職を考えなければならない

・30年生き残れる会社は5000社に1社しかない

・いい条件で転職したければ、
 自分の市場価値を上げる必要がある

・市場価値を上げるには
 どんな会社でも通用する「専門性」と「経験」を持つこと

・市場価値を上げるには
 コミュニケーション能力が高いこと

・市場価値を上げるには
 伸びている会社に所属していること

・成熟した業界や会社ではなく
 これから成長する業界を探す

・これから成長する会社は入社しやすいし、
 すぐに経験が積める

・成長業界は転職サイトの求人数が多い

・成長業界は、その業界に携わっている会社が
 軒並み成長している業界である

・今の会社で働きながら
 常に成長している業界を探し続ける

・やりがいよりも自分に嘘をつかなくてもいい仕事を選ぶ

・ちょうどいい難易度の仕事を選ぶ