【要約】「ディープ・スキル 組織と人を巧みに動かす 深くてさりげない技術」から学ぶ、組織の中で頭角を現す方法【石川明】

今回はリクルートに入社後、
約4000人と新規事業を作ってきた
石川明さんの書かれた

「ディープ・スキル 
 組織と人を巧みに動かす 深くてさりげない技術」

を解説していきます。

この本は一言でいうと
組織の中で頭角を現す方法を
教えてくれる本です。

 

 


会社での評価が低いために
発言力がなく、とても絶望的
という人は多くいます。

しかし、
ここで諦めたら
一生くすぶったまま残りの人生を
過ごすことになってしまいます。


そこで、
リクルートに入社して4000人以上の人を
巧みに動かしてきた著者から
組織の中で発言力を身につけるスキル
を学んでいきましょう。


今回の記事を読めば、
組織の中で頭角を現す方法を
知ることができるようになるでしょう。

 

ごまかさずいつも誠実に対応する


ここでは、
会社で信頼を勝ち得る方法を説明します。

それは、

「ごまかさずいつも誠実に対応する」

ことです。


「この人の言うことは聞いておこう」
と思わせる人というのは
シンプルに周りから信頼されている人です。


どうやったら人から
信頼されるのかというと

シンプルに、
いつもごまかさず誠実に対応すること

です。


具体的には、
「礼儀正しく、謙虚に、嘘をつかない、
 約束は守る、間違ったら謝る」
という、
社会人として当たり前のことを
当たり前にやるだけで大丈夫です。


逆に、信頼されない人は
ずるいことや言い逃れ、失敗をごまかしたりします。

どれだけ仕事ができたとしても、
そういったことをすると、
周りから信頼されなくなるため
その人が出世することはありません。


組織の中で頭角を現したければ、
したたかになって
「いつも礼儀正しく、謙虚に嘘をつかない」
ということを徹底しなければなりません。

 

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何があってもキレない


ここでは、引き続き
会社で信頼を勝ち得る方法を
説明していきます。

それは、

感情的ではなくいつも理性的に対応すること

です。

もっと分かりやすく言うと、
どんなことを言われようと顔色を変えたり、
表に出したりせずに笑顔で対応すること
だと考えてみましょう。


周囲の人に対して、
一度でもキレてしまうと
相手は間違いなく不快になって怒ったり
恨みを持たれてしまいます。

周囲の人を敵にしてしまうのです。


そうなると、
嫌がらせをしてきたり
足を引っ張ってきたりする可能性があります。

キレて得なことなんて何一つありません。

 

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人に正論を言ってはいけない


ここでは、さらに
社内で信頼を勝ち得るための方法を
説明していきます。

それは、

人に正論を言わないこと

です。


「正論」は、
自分を律するために
用いるべきものであって

他者に押しつけると、
反発されてしまいます。


例えば、
太っている人に対して
「なんで痩せないの」「食べる量を減らせば」
言ってはいけないのと同じです。

そんな正論を言われても
相手は、イライラするだけです。

そうすると相手を敵にしてしまいます。


では、
どうすればいいのでしょう。

それは、
「正論」は一旦脇に置いておいて
相手が何に不安を抱いているのかを
察して行動することです。


例えば仕事で
失敗するのが怖くて行動できない場合は
失敗した時の損害を計算して伝えたり
相手が求めている
データや情報を教えてあげてみましょう。

「正論」を振りかざすのではなく、
相手が何に不安を抱いているのかを
察して行動してあげること、
これが、

「人の上に立つ人のやり方」

です。

 

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実績を積む


ここでは、
信頼される人の行動について
説明していきます。


それはシンプルに

仕事で結果を出すこと

です。

どれだけ誠実でも、
仕事の成績が最下位の人が
「新商品を開発しました」
と言っても、
だれも聞き入れてくれません。

この本には、

「若い人は何としても実績を作るべく
 なりふり構わずやれることは
   何でもやることが大事」

と書かれています。


どんなに過酷な環境でも、
まずは結果を出すことによって
周囲の人に自分の存在を
認めてもらうしかありません。

 

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相手の話に耳を傾ける


ここでも引き続き、
信頼される人の行動について
説明していきます。

それは、

相手の話をしっかりと聞くこと

です。


ある日著者は、
トップの営業マンになる人は
みんな「しゃべりすぎない」
という特徴があることに気が付きました。

営業先のお客さんの話に
じっくりと耳を傾ける
聞き上手な人の方が
断然営業が成功しやすいのです。


できれば、
相手の話に対して
「なるほど」「そうなんですね」「いいでね」
といって適切なタイミングで相槌を打つことで
相手は話したいことを話してくれます。


相手の話に耳を傾けることで
周りを味方につけることができる
ということを覚えておきましょう。

 

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やりきることができれば、
どのみち評価は上がる


引き続き、
信頼される人の行動について
説明していきます。

それは、

やりきった上での失敗は、
むしろ評価を高めてくれる

ということです。


仕事で結果を出すことは、
すごく重要ですが、
仕事である以上
うまくいかないことがあるのも事実です。

相手がいる以上、
運の要素があります。


それは上司も理解しています。

だから、
上司や社長は、
成功したか失敗したかではなく

どんなに苦しくても
逃げずにやりきったかどうかを
見ているものです。


大事なのは、
どんなプロジェクトであれ
自分に任された仕事の「量」に注目して
最後まで全力でやりきることです。

任されたことをやりきる
行動力が大事なのです。

 

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機嫌がいい状態をキープ


ここからは、
信頼される人の態度について、
説明していきます。

それは、

いつも機嫌がいい状態をキープすること

です。

人が集まってきたり、
話しかけられる人は、
機嫌がいい人です。

一方、
人を遠ざけたり
誰にも話しかけてもらえない人は
機嫌が悪そうに見える人です。

人間なのでストレスもありますし、
寝不足の日もありますし、
お腹が痛い日だってあります。

常に機嫌よくいるのは、
簡単なことではありません。

それでは、
どうすれば機嫌よくいられるのでしょうか?


それは、

自分を知ること

です。

自分は、
今日機嫌がいいのか、それとも悪いのかを
常にチェックするのです。

これは、
毎朝に気をつけてもいいですし、
トイレの鏡で顔を見てチェックしてみても大丈夫です。

とにかく、
今の機嫌を確認するのです。

そして、
なぜ機嫌がいいのか、
なぜ機嫌が悪いのかを考えましょう。

「睡眠時間が6時間を切ったから」
「お酒を飲んだ翌日に不機嫌になっている」
「やることが多すぎて不機嫌になっている」

などなど、
不機嫌になっていることに気づけます。


組織の中で発言力をつけるには、
自分が何によって
機嫌が左右されているのかを知り
毎日自分の機嫌を
自分で取れるようになっていなければなりません。

自分なりに
「機嫌が悪い時にはこうする」
という具体的な方法をもっておくといいでしょう。

 

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好き嫌いの感情を捨てて人と接する


引き続き、
信頼される人の態度について
説明していきます。

それは、

好き嫌いの感情を捨てて人と接すること

です。

当たり前ですが、
組織で働いている以上
私たちは、
上司や部下などを選ぶことはできません。

会社の中にどうしても
好きになれない人や苦手な人、
嫌いな人が生まれてしまいます。

ですが、
そんなことで駄々をこねていても
一向に仕事は前に進まないし、
自分が好きな人たちだけで
組織を作り上げることは不可能です。


だから大事なのは、
好き嫌いという感情を
一旦置いておき
誰とでも気持ちよく仕事をすることです。


実際に著者は、
これまで200社を超える企業で約4000人
を超えるプロジェクトリーダーに会ってましたが、

新規事業を成功に導くことができるのは、
誰とでも分け隔てなく接することができる
対人能力を持っている人物だけだったそうです。

もしリーダーが
好き嫌いの感情を表に出しているようでは、
敵が増えてしまって協力してくれないばかりか
足を引っ張る人も出てきます。


プライベートであれば、
好きな人とだけ付き合っても大丈夫ですが、

仕事中は好き嫌いの感情を捨てて、
みんなの労力を使って
結果を出さなければなりません。

 

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ミスをした時は冷静に対処する


ここでは、
感情的にならないように心得ておくべきことを
説明していきます。

それは、

ミスをした時は冷静に対処すること

です。

仕事がピンチの時ほど

信頼を勝ち得るチャンスです。

肩の力を抜いて
冷静になって問題に向き合いましょう。


著者からすると、
「そもそも会社で
 深刻になるようなことはない」
と言っています。

会社で働いている以上は、
事業が失敗しても赤字を背負うこともなく、
クビにもなりません。
大きなミスをしても給料は変わらないし
会社が潰れても、
借金を背負う必要もありません。

会社員は、
労働法で守られているからです。

「会社で深刻になるほどのことはない」
と考えて、
ピンチの時ほど冷静になって
問題に誠実に向き合ってみましょう。

 

 

まとめ


・ごまかさずいつも誠実に対応する

・何があってもキレない

・したたかになって敵を絶対に作らない

・人に正論を言ってはいけない

・相手の不安を察して声をかける

・圧倒的な実績を積む

・相手の話に耳を傾けると相手は恩を返したくなる

・やり切ったうえでの失敗はむしろ評価を高めてくれる

・機嫌がいい状態をキープする

・何で機嫌が左右されているのかを知っておく

・仕事中は好き嫌いの感情を捨てて人と接する

・ミスをした時は冷静に対処する

・そもそも会社で深刻になるほどのことはない