【要約】「書く習慣」から、学ぶ 書くことを楽しむためのヒント

今回はライターとして活躍している
石川夕紀さんの書かれた「書く習慣」を解説していきます
この本は一言で言うと

書くことを楽しむためのヒント

を教えてくれる本です


書くという行為は
誰でも手をつけられる一番身近なアウトプット方法の一つです。

最近ではSNSのちょっとした書き込みがきっかけでたくさんの人に
自分のブログが読まれるようになったり
何気なく書いたツイートが本になったりすることも増えている

つまり今文章が書ければ

人生を変えられるチャンスは無限大に広がっているというわけです。

 

 

上手い文章を書く必要はない


さて、「チャンスをつかめるから文章を書きましょう」
という話をすると必ず
「自分には書きたいことがないんです」
とか
「他人を楽しませる文章力がないんです」
という人がほとんどだと思います。

ですが、

おもしろい文章=うまい文章ではないのです。

みんなが面白いと思うものはどちらかというと荒削りだったり
文章が短かったり支離滅裂だが
本音を言っているものが多いのです。

丁寧な言葉遣いで差し障りのないことをゆアカウントよりも
夫や妻への不満会社への憎しみ、彼氏彼女と手をつなげた喜び、
好きなアイドルへの気持ち、不倫相手の恨みつらみなど

嘘偽りのない自分の意見をガンガン行っている
アカウントの方が見ていて面白いと思います。


大事なのは丁寧でかっこいい文章ではなく

粗削りでもいいから自分の本音を書いていく

ことなんです。

それに心配しなくても
文章力なんて書き続けていれば誰でも身に付くものなのです。

 

自分の気持ちが動いたことを書けばいい


中には何も書きたいことがないという人もいるでしょう。

そもそも名探偵コナンじゃないのだから
日常でどうしても文章を書きたくなるような大事件が
毎日起こる人なんていないので当然です。

文章を毎日アウトプットできている人は

日常の中で自分の気持ちが動いたことを書いているんです。

例えば読んだ本、観た映画、参加したセミナー
食べたスイーツ、アップルの新製品発表会で思ったこと、友達と話したこと

そんな注いなことでいいんです
人は心が動いた時に必ず一言、言いたくなるものなのです。
自分語りでいいとこの本には書かれています。

書く理由をもう一つ言っておくと

自分が忘れないために書くのです。

私たちは今日は悲しいことや嬉しいこと
心が動いたことはすぐに忘れてしまうのです。

実際にドイツの心理学者であるエビングハウス
人が記憶したことは一時間後には約五十パセント忘れ
二十四時間後には約七十パセント忘れ
そして一か月後にはほとんど記憶に残っていない
ということを証明しました。

だから忘れてしまう前に
文章にしてその日にあった心が動いた出来事を書き残しておく
というのがおすすめなのです。

実際に著者は毎日のように自分が思ったことや
感じたことをメモに書き残しておいて
必ず一日の終わりに日記を書くそうです。

 

いかにに日常をネタにして書くか

自分がどういったジャンルを発信するのかは
その人の日常によって決まります。
毎日ネットフリックスで映画やドラマを見ている人は
そのレビューを書くことから始める
ブラック企業で働く社員はその鬱憤を書けばいいのです。

自分の日常をネタにすればネタ切れもなく
気持ちもすっきりします。
誰かからもいいねがもらえなかったとしても
別に気にする必要なんてないのです。

 

完璧主義を捨てる


「完璧主義を捨てて文章を書こう」というよくある話で
ああでもない、こうでもないと文章をこねくり回したり
いいオチを探したり誤字脱字をくまなくチェックするようになり
その結果一週間たっても一か月たっても文章が完成せず
ストレスだけが溜まってしまうのです。

それだと描くことをやめてしまうかもしれないですよね。

文章を書く時は締め切りを設けて
その締め切りになったら自分の中で不完全だったとしても
サクッと文章を終わらせましょう。

所詮自分で書いた文章だから何をやっても自由なんです。
作者が終わりと言って筆を置いて終わり。

実際にこの本の著者もブログを書いているとき

なんだか言いたいことがまとまらなかったから終わります

と言って終わらせることがよくあるそうです。

ともかく存在しない完璧なんて目指さずに
サクサク文章を書いて公開していくことが
何より大事なことなんです。

 

書く習慣を作る


それでも書き始めると
思うように文章が書けないと悩む人もいるでしょう。

心配いりません!

ただそれはシンプルに文章を書くことが習慣になっていないだけです。

瞬間人は習慣になっていないことをやろうとすると
エネルギをものすごく消費してしまうものです。

習慣にしてしまえば歯磨きのように淡々と書くことができます。


ここでは、著者が実際にやってみて

効果があった方法が三つあるので一つずつ紹介していきます。


1.書くためのツールを目に入るところに置いておく

2.五分だけやる

3.何かを体験したついでに書く

 

1.書くためのツールを目に入るところに置いておく

文章を書くことを習慣にするためには
文字がすぐにかけるような環境になっていないといけません。

メモアプリやグーグルドキュメント、ツイッターなどを
スマホのホーム画面に設置したり
リビングにメモ帳やペンを置いておくようにしましょう。

 

2.五分だけやる

高い目標は駄目ではないですが、まだ習慣になっていないのに
最初からあまりに高い目標を立てていると挫折してしまいます。
無理のない範囲でスタートするのがいいでしょう。

本には文章を書くことを習慣にするには

「一日五分だけ書くことを続けることだ」

と書かれています。

1ツイートでもいいのです。
そのうち書く筋肉がついてきて
一日五分では物足りなくなってくるはずです。


3.何かを体験したついでに書く

私たちは誰に言われなくても自然とやってしまう趣味があるはずです。
趣味はないと言っている人も
必ず隙や孤独に耐えられずに映画を見たり
ゲームをしたりスイーツを食べたりするはずです。

そこで、面白かった
あー美味しかったで終わってしまうから文章が書けないのです。

好きなことをやったら、なぜ面白かったのか
どこが面白かったか
何が悔しかったのかを一度冷静になって考えてみて
自分の心が動いた部分を書いておくことです。

ただそうやって自分の体験談や感想を
つらつらと書いていけば
同じものが好きな同士や同じことで悩む人たちが集まってきて
さらに書くことが楽しくなっていくはずです。

 

中学生にも伝わるレベルの簡単な言葉で書く


最後に少し背伸びをして
誰かに読んでもらえる文章にする技術についても説明していきます。

文章を誰かに読んでもらう時に大事なのは

中学生にも伝わるレベルの簡単な言葉を使うことです。

私たちはついついちょっとかっこいいからという理由で
難しい言葉を使いがちです。

しかし、分からないものはつまらないものです。

だから誰かに読んでもらう文章にする場合は
中学生にも伝わるレベルの簡単な言葉を使うことが重要なのです。

私たちはついつい自分が知っていることは常識で
相手もこれくらいは知っているだろう
という前提で話を進めてしまいます。

親切な文章とは相手に予備知識がなくても
すっと理解できる文章なのです。

もし書くことに慣れてきたら
中学生にも伝わるレベルの簡単な言葉を使って
書いててみると良いでしょう。

 

まとめ

1.文章は身近なアウトプット方法の一つ

2.上手い文章を書く必要はない

3.気持ちが動いたことを書けばいい

4.自分が忘れないように書いておく

5.いかに日常をネタにしてかくかがポイント

6.完璧主義を捨てなさい

 

書く習慣を作る方法


1.書くためのツールを目に入るところに置いておく

2.取り敢えず五分だけ書く

3.体験したついでに書く

 

人に伝わる文章にする方法

1.中学生にも伝わるレベルで簡単な言葉を使う

 

 

文章や歌は喋りとは違って誰でも書けます。
人前ではうまく自分を表現できない人でも
自分の思いを伝えることができるツールなのです。

こういう意味では
自分を抑え込んで生きている人ほど文章を書くと良いでしょう。